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自治体が勧める まちの逸品部門

産経新聞社


自治体が勧める まちの逸品部門

地域の将来を支える名品の発掘とその市場開拓を支援するため、新たに“自治体が勧める地域の逸品(まちの逸品)”を自治体から募集します。


部門賞
但馬 朝倉さんしょシリーズ兵庫県養父市

概要

歴史上に名を記し400年。兵庫県北中部の養父市の山あい「畑地区」で生産される朝倉山椒を手摘みで一房ずつ収穫し、惜しみなく作り上げる一品。山椒佃煮、山椒味噌 【赤・白】。
和の「山椒」に洋のアレンジを加えた山椒ジェノベーゼ。柑橘類の山椒はワインとの相性も良く、爽やかな風味は添えた料理を輝かせる「魔法」。

PRポイント

「但馬 朝倉さんしょ」シリーズをつくる畑特産物生産出荷組合は、児童減少により廃校になった小学校の分校で村おこしを目的に昭和57年に創業し、地区の全戸が組合員となり山椒の生産・収穫から加工までを担ってきました。創業来の主力商品「朝倉山椒佃煮」が地域では長く人気を博していましたが、高齢化による人口減少で生産も減少し、取引先の減少により売上もピーク時の1/3まで落ち込み存続の危機にありました。
 ところが、9年前に始まった大阪大学とのワークショップや地域興しの研究活動で、今ある「村」の資源として農家の庭先に代々伝わる「朝倉山椒」に再度焦点を当てることが転機となり、村のおじいちゃん、おばあちゃん、おっちゃん、おばちゃんを始めとして、大学・フードコーディネーターや野菜ソムリエ、デザイナーを巻き込んだ「集落に元気を取り戻す大作戦」が始まり、平成25年11月に朝倉山椒ジェノベーゼなどの新商品シリーズが誕生する運びとなりました。
 佃煮や粉山椒くらいしか食べ方がなかった朝倉山椒に「和・洋」の新しいアレンジを加え、山椒の丸い実に模した愛らしいパッケージに見直し、世界に発信を始めたのです。
 現在では、山椒生産をリタイヤした高齢農家の農地を組合で維持したり、地域公共会社のやぶパートナーズの支援のもと兵庫県内で徐々に知名度を上げ、海外へ実の輸出が始まるなど地域の人達の明るい希望になっているほか、高齢化した地域の存続をかけ、「若者の雇用」を最終目的とした法人化を目指した新しいドラマがスタートを切ろうとしています。

部門設定企業担当者の声

本部門賞の最優秀賞商品。昭和57年から村おこしとして、地域全体で取組をしてきたが、高齢化で売上減少などの課題が発生した。本物の味を追求して、大阪大学との連携や集落、デザイナーなどを巻き込んでの開発により今回の最優秀賞の評価につながった朝倉山椒ジェノベーゼが誕生した。審査会では試食後、山椒と風味を生かしたクリーミーな味に驚き、高齢化など地域の課題に正面から向き合っての商品開発などストーリー性もあることから最優秀賞になりました。 過疎化に悩む各地域にあって、30年以上にわたる取り組みは、過疎地域の光明になる。今後は海外への展開なども期待できる商品である、地方創生の未来を創造する商品として、自信を持って推薦する地方創生を表現する逸品

部門賞
kimoriシードル スイート・ドライ青森県弘前市

概要

株式会社百姓堂本舗
(弘前シードル工房kimori)1,566円(税込)
世界遺産白神山地で採取した酵母のはたらきを生かしてじっくり発酵させて造られた、りんごのお酒(シードル)です。原料のりんごは、自分たちで大切に育てた、酸味と甘みのバランスの良い「サンふじ」を使用しています。ぬくもりのある舌触りの良い炭酸と、りんごの風味を強く感じるやさしい味わいが特徴です。

PRポイント

日本一のりんごの生産地・弘前。りんごを取り巻く環境は変化し、高齢化や後継者不足により担い手のいないりんご畑が増えており、多くのりんご農家が危機感を感じています。
 また、2008年、降雹被害で津軽一帯のりんご農家は大きな被害を受け、行き場のない多くのりんごが廃棄されてしまいました。1年間大切に育てて最後に捨てるなんてやりきれない、この現状を少しでも変えたい、そうした想いから、2012年、高橋哲史氏はりんご生産者らを中心に「株式会社百姓堂本舗」を設立、2014年5月にシードル加工施設「弘前シードル工房kimori」がオープンしました。
 「kimori」の由来は、今年の実りへの感謝と来年の豊作を願い、収穫が終わったりんごの木に一つだけ果実を残す風習、「木守り(きもり)」から名付けられました。先人たちが守り、築き上げてきたものを、将来へとつなぎたい、という想いが込められています。
 Kimoriのシードルは、りんごを育て、醸造し、出荷されるまで全てが農家の手によって行われます。りんごのことを誰よりも知っている、農家の愛情と豊かな自然がつくった特別なお酒です。
 kimoriのシードルをきっかけに、弘前市でシードルの醸造を考えるりんご農家の方が増えています。kimoriのシードルは、そのような方たちの先駆け的存在でもあります。

部門設定企業担当者の声

本部門賞の優秀賞商品。自社農園で育てる青森県特産品の“サンふじ”を使い農家自身が手づくりで醸造したお酒。さわやかな口当たりと優しい味わいが高い評価となった。生産者の高齢化担い手不足や塩害で廃棄するりんごの改革への挑戦していることも評価につながった。地方創生のコト部門に最適の逸品といえる。 また、ラベルパッケージも斬新なイメージ作られ、弘前市地域のみならず、リンゴ農家の未来へ発展・成長につながることを期待できる。

部門賞
シルクリビングケット大阪府

概要

瀧芳株式会社 37,000円(税抜き)
瀧芳株式会社は、日本で最初に毛布が生産され毛布の生産で発展してきた泉大津市にある。シルク毛布は古くから「起毛士」と呼ばれ尊敬されてきた職人が熟練の技術で仕上げている。ブランケットはヨーロッパではリビングケットとしても使用されており、本商品には、くつろぎの時間に使ってほしいとの願いが込められている。

PRポイント

熟練の職人技術で生み出されたシルク毛布。天然繊維であるシルクは、その光沢と色彩のあざやかさに加え、保温性・吸湿性・抗菌性にも優れているなど、人の皮膚を守る優れた機能を持っており、その軽やかでさわやかな着心地のよさは多くの人に愛されている。シルク毛布も毛布の中では最高級品で、その製造には約40もの工程があるが、風合いや手触りといった品質を大きく左右するのはその起毛技術。古くから、他の職人と区別して「起毛士」と呼ばれ尊敬されてきた瀧芳の起毛職人が、熟練の技術で製品を仕上げている。絹糸だけで織った生地に、針布のついたローラーを使って生地を起毛させるが、理想の起毛を作るための針の組み合わせには熟練の目利きが必要とされる。顕微鏡で見た際、起毛部分の繊維に均一のすき間があるのが一流の起毛の特徴。ブランケットは、日本では寝具としての使用が一般的だが、ヨーロッパでは寝具だけでなくリビングのソファに常備しておくリビングケットとしても使用されており、リビングに置いてもふさわしい高級感とデザインは、日本の技術として世界に誇れる逸品である。

部門設定企業担当者の声

本部門賞の優秀賞商品。聞きなれない「起毛士」という熟練した職人が作る世界に通用するシルク製品に高い評価。手触りが素晴らしく、日本の職人の技術の高さに改めて感動した逸品。起毛士といった職人に新たに光をあてることで日本の伝承される技術と後継者の発掘など地場産業のさらなる発展にも繋げることが期待できる。「地方創生賞」のヒト部門にふさわしい逸品である。

募集概要

応募期間
平成28年9月15日から10月31日(郵送応募の場合は、当日消印有効)
応募方法
所定の推薦書用紙(別紙)に必要事項記入のうえ、自治体1商品を申請してください。
応募アドレス:furusato@sankei.co.jpに送信
問合せ先 産経新聞社新プロジェクト本部 赤崎/義家
tel:03-3243-8325 fax:03-3275-8693 (平日:午前9時半から午後6時)
受賞時の特典
最優秀賞は、産経新聞社が取材、販売協力と同時に、商品動画の制作支援
受賞決定タイミング
2017年2月上旬

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