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2020年度

「地方創生賞(モノ部門)」

モノ部門キノハナkinano
長野県北相木村

概要

私たちは、長野県にある人口754人の小さな村“北相木村”で活動している「キノハナkinano」です。キノハナkinanoは、村の女性が集まり「女性が輝ける仕事」と「木材の有効活用」をテーマに2018年9月に立ち上がりました。■活動内容私たちの活動はお花(キノハナ)づくりです。木を削った際に出てくる“かんなくず”を利用して、バラやカーネーションなどのお花を1つずつ手作りしています。お花(キノハナ)を組み合わせて花束やボックスの商品にしています。■活動を始めた経緯*2016年8月:“かんなくず”との出会い村の木工所の方から“かんなくず”を「BBQの時に着火剤にするといいよ」ともらった際に、“かんなくず”から木のいい香りがして「もったいない!これを何かにしよう!」と思ったことが始まりです。いい香り=花のイメージから“かんなくず”での花づくりに取り組み始めました。本物の花の分解や、“かんなくず”の厚みを調整したり、木の種類を変えたりするなど2年間試行錯誤しました。木の種類の違いによって「硬さ」「色」「香り」が異なることに気付いたことで、お花(キノハナ)を完成することが出来ました。■活動テーマ*女性が輝ける仕事村内には働ける場所が少なく、特に子育て中の女性や、定年を迎えた方が働ける場所がありません。そこで、キノハナkinanoを立ち上げて、女性が働きやすく、地域の特性を生かせる仕事づくりをしました。お花(キノハナ)は、作り方が分かれば自宅でも作業が可能なため、子育て中の女性も参加することが出来る活動になっています。1つずつ丁寧に製作するお花(キノハナ)は、職人技が光る世界に1つのオリジナルフラワーとなり、製作するメンバーが自信と誇りを持てる仕事になりました。さらに、地域の新たなコミュニティーの場にもなっています。メンバーには30代から70代の女性が活動しており、幅広い世代や、移住してきた方などが、お花(キノハナ)を通して交流できることも魅力となっています。*木材の有効活用木工所で捨てられていたカンナクズが、お花(キノハナ)として生まれ変わり、新たな木材の利用方法が生まれました。木の種類によって違うお花(キノハナ)が作れるため、どんな木でも利用できます。また、木工所から出る端材からもカンナクズを製作できるため、木材の廃棄ロス削減にも繋げることが出来ています。

PRポイント

■キノハナとは木でできたお花です。木を削った際に出でくる“かんなくす”を利用して作っています。木の種類によって異なる「木の模様」「色」「香り」を利用してバラやカーネーションなどのお花を製作しています。■使っている木について*地元の木を使いたい長野県産の「ヒノキ」や「カラマツ」という木をメインに使用しています。カラマツ材については100%地元材(北相木村産)を使用しています。地域にある森林資源の有効活用に取り組んでいます。*木材の廃棄削減をしたいキノハナはどんな木からも作ることが出来ます。そのため、木工所から出る端材・廃棄材からもキノハナを製作することが出来ています。端材等を利用することにより、私たちは様々な種類の木が手に入るようになり、木工所は廃棄費用の削減に繋がっています。■キノハナの魅力*思い出を残せるお花(枯れないお花)キノハナは枯れることのないお花として、経年変化を楽しみながら永続的に飾ることができます。結婚式や新築祝い、プレゼントなどの「大切な日」の思い出として飾り続けることができます。*生活の中に自然を取り込める木からつくられているのがキノハナです。温かみのある木の風合いと、木の香りによるリラックス感を、手軽に家の中に取り入れることが出来ます。生活の中で自然を身近に感じてもらえます。■新たな可能性*草木染めによるカラフルなお花をつくりますキノハナの色付けを始めました。着色方法は草木染めにより行っています。花びらや果実、草木などの自然素材で色付けをしているため、深みのある、やさしい色合いに仕上がります。同じ色に染めることが出来ないため、すべての草木染めが1点モノのオリジナルカラーになります。経年変化により、花の色が薄くなることがありますが、自然と同じように、季節の移り変わりを感じることが出来る魅力があります。*木を体感して欲しい木を体感できる「木育教材(教育資材)」としての利用も進んできています。様々な木の種類を「見て」「触れて」「香る」ことが出来る木育教材となっています。手軽に木に触れることが出来るため、木を身近に感じるきっかけとなっています。ワークショップや小学校への体験教室等の活動を行っています。