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2018年度

「地方創生賞(ヒト部門)」

ヒトむらへ再び灯りをともす80歳の起業家
岡山県真庭市

概要

岡⼭県北部に位置する真庭市に美⽢(みかも)という村がありました。旧出雲街道にある、その村は「美しく、⽢い」名前のとおり、⾃然が豊かで、⽔がきれい。素朴で、温かみのある⼈たちに⼤切に育てられてきた、地元産のお⽶や野菜、美⽢でとれるそのすべてが、美しく、⽢いのです。なかでも、宿場通りの旅館では、⼭菜やアマゴなど⼭の恵みが提供され、古くからとても評判でした。ところが少しずつ村⼈が減り、⼭の恵みを育て採る⼈も少なくなってとうとう私たち村⼈の⺟校である地元中学校がなくなってしまいました。「このままでは美⽢むらが失われてしまう」素朴で、実直な美⽢むらの⼈たちは、知恵を出し合い、廃校となった⺟校を「⾷」の加⼯場として蘇らせました。ここに、美⽢という村がある証。加⼯場で、⼭の恵みを活かした加⼯品をつくり、少しずつ、いろんな⽅に届けはじめています。美しく、⽢い。そんな美⽢の恵みを次世代につなごうと、宿場通りの⽼舗旅館「しげや旅館」の伝統の味を活かし、新たな会社が⽴ち上げられました。今回ふるさと名品の「ヒト」として提案するのは、しげや旅館を経営してきた、旅館店主の 笹尾 充。廃校活⽤へ向け、任意団体「みかもむら」の代表となり、廃校活⽤プロジェクトの中⼼⼈物として地域をまとめ、廃校となった中学校を⾷品加⼯場としてリニューアル。「美⽢をなくしてはいけん」その⾔葉を胸に、80歳にて、⼭の恵みなど地域資源を活かした⽸詰等の⾷品加⼯会社として「㈱しげや」を設⽴。代表取締役として、平成30年4⽉より⽸詰等加⼯事業を開始。アマゴやジビエなどを活かした⾼級⽸詰等⾃社製品の開発をしながら、都市部の加⼯⾷品プロデュース会社や⾼級⽸詰販売会社より、⾼級⽸詰の製造を受け、⼯場の経営安定化を図っている。笹尾⽒は、地元での雇⽤の場が無くなってくるなか、地元出⾝でUターンの20代男性を⼯場⻑として抜擢、地域の30代〜40代の⼥性雇⽤など、地域の若者及び⼥性雇⽤の場を創出し、地域内からも注⽬されている。笹尾⽒の⾏動⼒、前向きさ、地域への熱い思い、皆を引き付ける⼈間⼒は、地域内外の若者へ新たな可能性を感じさせる。当社が地域振興の起爆剤となり、ここで何かが起こるかもしれないという可能性を感じさせ、地域活性化に繋がる呼び⽔になればと期待する。「美⽢」へ是⾮⼀度⾜を運び笹尾⽒へ会いに来てみてはどうだろう。

PRポイント

地域の⽣き残りをかけた、地域活性化プロジェクトの中⼼⼈物・地域の⼤きな拠点施設である中学校の廃校舎を活⽤し地域の新拠点整備の先導役・80歳で、新会社を⽴ち上げ起業・地域の若者と、都市部の企業と協働し6次産業化による地域産品の付加価値化に挑戦・地域にこれまでなかった新産業を創出・地元雇⽤の場として若者及び⼥性を雇⽤・外貨を稼ぎ⾃社製品の展開も図る、儲かる地域産業の仕組みを実践・⽼舗旅館のVIP顧客とのつながりを活かした販路開拓・⾃⾝も狩猟をしており、⼭の恵みを活⽤した特徴のある希少な商品開発が売り・旅館で築いた秘伝レシピを加⼯品に応⽤し、地元産お⼟産品の開発を⽬指す・⼈と⼈のつながりで、事業展開を推進・地域活性化の中⼼⼈物であり、地域の魅⼒アップへ貢献