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2018年度

「地方創生賞(コト部門)」

コトかのや100チャレ
鹿児島県鹿屋市

概要

○ 「かのや100チャレ」(首都圏の中高生が考える『鹿児島県鹿屋市が抱える100の課題』チャレンジ事業)は、鹿屋市が抱える課題を首都圏の中高生が解決するプロジェクトとして2015年度(平成27年度)から実施してきました。これまで12校から約120名の生徒が参加しています。
○ 市から示された100を超える地域課題の中から、首都圏の中高生が複数の課題を選択し、独自の現状分析や調査結果を踏まえ、その解決策を審査員として参加する鹿屋市関係者にプレゼンテーションし、提案内容で各参加校が競い合う政策コンテストです。
○ 2018年度(平成30年度)からは、鹿屋市の農泊事業の推進を加速させるため、そのテーマを「鹿屋市の農泊推進」に絞り、政策コンテストの主催者を、提案内容を事業化するために最も効果的な「鹿屋市農泊推進協議会(※)」へ移行し、生徒たちの本気の提案を、本気で受け止める体制を整えました。
○ 生徒たちから出された優秀な提案は、まちの政策としてカタチになっていきます。これまでの実績は、鹿屋市漁協のWEBサイトリニューアルや廃線跡地を使ったサイクリングイベントに生徒たちの提案を取り込みました。
○ 提案の発表会後に開催する交流会では、これまで接点のなかった学校同士が新しい関係を構築し、生徒間の交流を通じて更に提案に磨きをかける機会にもなっています。
○ 「知る」→「好きになる」→「愛する」→「役に立ちたい」→「もっと知りたい」を繰り返すことで、関係人口から交流人口へ、そして移住へと繋がっていくことが期待されます。(※) 農泊による地域活性化を推進するために設立された協議会で、農泊推進に取り組む市観光協会、JA、漁協、森林組合、日本版DMO候補法人、鹿屋市で構成されています。

PRポイント

○ 地元の中高生ではなく、首都圏の中高生に鹿屋市の課題の解決方法を提案してもらう中で、鹿屋市との関係性を強め、参加する生徒のみならず、その家族や学校関係者も含めて、鹿屋市の「ファン」作り(関係人口の増加)を行う画期的な取り組みです。
○ 「課題は宝だ!」を合言葉に、地域の抱える「課題」を特産品として、地域活性化に取り組んでいます。
○ 課題解決に取り組む過程で、参加する生徒たちは、鹿屋市のみならず、日本の多くの地域が抱える現状や今後の課題に直面し、関心を持つきっかけ作りにもなっています。
○ 地元の中高生ではなく、首都圏の中高生が地域課題、地域活性化を考えるという、誰もが分かる『シンプル』さ。
○ 特産品や観光名所などではなく、地域の抱える「課題」を特産品として地域活性化を行うという『ミスマッチ』感
○ この取り組みはどんな中高生が参加しているのだろうと思わず会ってみたくなる『アクション』力
○ 縁も所縁もない鹿屋市の地域活性化のために試行錯誤する首都圏の中高生の真剣な姿という『フォトジェニック』
○ 首都圏の中高生が距離を超えてここまで地域活性化に関わっていることの驚きに、この取り組みを周りに教えたくなる『シェア』力
○ 首都圏の中高生が自ら鹿屋市の「ファン」となり、更に彼ら自身が周囲に「鹿屋ファン」を生み出し、鹿屋市の農泊推進に留まらず、市の知名度向上や特産品の消費拡大などにも繋げており、将来の地域活性化の『ビジョン』を兼ね備えた超広域連携型プロジェクトです。
○ 知識・技能だけではなく、これからの大学入試で問われる思考力・判断力・表現力の育成が求められる教育分野への貢献と、地域課題を解決する糸口の発見や関係人口の増加が見込まれることで、鹿屋市と学校のWinWinの関係が成り立っています。
○ 参加校の学食で鹿屋の食材を使ったメニューの提供やオープンキャンパスで鹿屋物産品の販売、首都圏でのイベントへの協力など、関係人口を超えた関係を構築しています。
○ かのや100チャレをきっかけに実際に鹿屋市を訪問し、現場に足を運んで研究を深めるといった学校もあり、これまでに3校、33人が訪問しました。その際に意見交換した地元高校との交流も始まっています。
○ 鹿屋市の地域活性化のために、首都圏の中高生と鹿屋市、更には農泊関係者が距離を超えて協力するという、新たな地域活性化の手法は他に例を見ない先進的な取組です。