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2019年度

「地方創生賞(交流コンテンツ部門)」

交流コンテンツ部門奈良田原本流鏑馬まつり
奈良県磯城郡田原本町

概要

「奈良田原本流鏑馬まつり」とは、江戸時代まで、田原本町法貴寺から出発し春日若宮おん祭りに奉納していた流鏑馬を、約400年ぶりに復活させた伝統事業で、2019年12月1日に初めて開催されたものです。法貴寺がある池神社から馬5頭と装束を纏った地域住民30名による行列が出発し、2018年に完成した唐古・鍵遺跡史跡公園に特設された270メートルの馬道で流鏑馬が行われ、1万人もの来場者を迎えました。流鏑馬の他、地元商工会による食品ブースの出店、和太鼓や馬頭琴の演奏等が住民のボランティアで行われました。この事業は、本町の伝統文化復活のみならず、地域活性化、インバウンド誘致をも目的とし、4年前から企画されていたもので、自治会等を始めとする地域の声を受け、2019年5月に「田原本町流鏑馬実行委員会」が立ち上がり、2019年12月にようやく実現しました。町費を用いず、企業版ふるさと納税やクラウドファンディング制度を初めて活用し、事業費を集めました。このような伝統文化の復活は、町民が地域の魅力を再認識する機会となったとともに、町内外の来客を誘致した魅力溢れるイベントとして高い評価を得ました。

PRポイント

田原本町では、地域の参加型で「奈良田原本流鏑馬まつり」を2019年12月1日に初めて開催しました。
【資金面での工夫】
●企業版ふるさと納税やクラウドファンディングの仕組みを用いて、1年程前から同事業への寄附金募集を行ったことで高い広報効果も得ました。
●企業版ふるさと納税を活用したことで、金融機関、自動車メーカーをはじめとする大手企業からも支援が得られ、SNSや当日のパンフレット等で積極的に企業支援のPRも行いました。
【誘客・インバウンド面での工夫】
●支援いただいた企業、関連政治家や在関西の総領事館を来賓として招待した結果、イギリス、フランス、中国、モンゴル、インド、インドネシア、オーストラリア、ロシアの総領事館が参加し、計100名近くの出席者を来賓として迎え、国内外に田原本町を来て見て知ってもらうことができました。
●奈良県と連携し、県内大学に通う留学生を対象としたツアーを組んだことで、20名の多彩な留学生の参加者も得ました。
●広域観光協議会と連携し、外交団のツアーを組んだことにより、来賓以外の若手外交官の参加も得ました。
●外国人来場者向けに、日英仏パンフレットやHPを用意した他、英語での会場アナウンスも行いました。町民の国際感覚も養えました。
【広報面での工夫】
●流鏑馬の様子がインスタ映えするとして、写真家グループに事業についての情報が広まり、多くの写真家が集まりました。当日の様子がさらに拡散されました。
●事前に多くのメディアにも働き掛けをした結果、関西テレビやTBSが取材してくれたことで、首都圏の番組でも取り上げていただけました。
●開催後、「當的」を来賓に記念品としてお礼状と共に送付し、アフターケアを綿密に行い、田原本町ファンを逃さないような努力をしました。