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2021年度

「地方創生賞(コト部門)」

コト部門イワシビル
鹿児島県阿久根市

概要

老舗の干物屋がたくさん残っている町、鹿児島県阿久根市。この港町で漁師たちが朝方4時から6時に獲ってくる「ウルメイワシ」は、おなかの中にエサが残っていないので苦みが少なく、食べやすい干物になります。だからこそアジやサバではなく、ほとんどイワシの丸干ししか作らないという丸干し屋が10件も集まっているこの地域は日本全国みても例を見ません。私達はこの地域で創業1939年から丸干しを作り続けてます。しかし、イワシの丸干しは年々食べる方も減り、「丸干し」という言葉も知らない方が増えています。そんな中イワシの丸干し屋がイワシビルというお店を2017年にOPENしました。1Fショップ・カフェ、2F丸干しのオイル漬けである「旅する丸干し」等の製造工場、3F簡易宿泊施設という変わった組み合わせのビルで、日本全国、海外からもお客様が集まります。宿泊客の方々には家で焼くと煙が気になる丸干しを使った朝食を食べていただいており、丸干しの美味しさを再認識していただいております。今ではこの朝食を食べるために来られるお客様も多くいらっしゃいます。1Fでは丸干しの朝食や、若い人でも手に取りたくなるようなイワシを使った旅する丸干し等の加工品を購入できます。2Fの工場には見学通路があり、1Fで販売している商品の製造風景を見ることが出来ます。3Fの簡易宿泊施設も、地元の大漁旗の職人が染め上げた布を使ったソファーや、その地域を連想させる絵などが飾られています。入り口にもイワシのように人が集まってくるようにと漁の際に使用する集魚灯を使用しています。私達の企業理念「今あるコトに一手間加え、それを誇り楽しみ人生を豊かにする」のもとに、その地域の産品に一手間加えたお店になっています。

PRポイント

イワシビルには面白い人達が集まります。人口2万人の観光地でもないこの町に、有名なIT企業の社員の方や、色んな地域で面白い活動をされている方そんな方達が、初めて鹿児島に来たと阿久根のイワシビルに来られるのです。普通だったら桜島が見える鹿児島市内や霧島、指宿などに行かれる方が多いはずなのに、阿久根のイワシビルを見るために鹿児島に来られるのです。普通だと人口2万人の町にその地域の歴史や文化をPOPに感じられるような3F建てのビルの運営は成り立たないはずですが、このビルは主に工場として捉え、この工場で作られたものが日本全国に卸販売されているのです。1Fのショップ・カフェのスタッフはお客様がいない時は卸販売商品の事務作業に加え、SNSやオンラインショップの運用、ホステルの受付等を行います。これにより無駄な時間がなく、人口の少ない町でも成り立つのです。また、水産業は働き手が不足している所が多いですが、このイワシビルはスタッフの6割が新卒入社でこのお店で働きたいという大卒や高卒の方達が後を絶ちません。お店は土日が忙しいため、土日休みがなくなることが多いですが、イワシビルはメインが工場業務のため、土日は工場をお休みするため、スタッフの半分は土日のどちらかを休むことができます。スタッフは工場とショップ・カフェをローテーションで変わり、またそこで販売する商品の商品開発も自分達で行うため、お客様に意見を聞きながら次の新しい商品を作る事も出来るのです。自分で開発した商品を購入していただくお客様と直に接する事ができるため、やりがいにもつながっています。ここで働きたいという若い人材が多いため、今年の8月、9月には新しいお店を鹿児島県の南薩摩にある枕崎にOPENします。ここはイワシビルよりも田舎にあり、知った人しか来ないような場所にあります。このような自然豊かな場所で、その地域の特産品を使った商品を使い、自分達が考えて開発・製造した商品を販売して成り立つお店ができれば、日本全国どんな地域でもこういったお店ができると考えています。そうすることで地元に誇りをもち、自然を感じながら子育てもできる環境ができあがるのです。私達はこのイワシビルの取り組みを元に、色んな地域の伝統や文化に一手間加え、若い人達が誇りをもって働ける場を作っていきたいと思います。


参考サイト