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2021年度

「地方創生賞(モノ部門)」

モノ部門燕三条鉄アイス
新潟県三条市

概要

燕三条地域を全国の皆様に知ってもらいたい。訪れた皆様には地域のおいしい「食」にも興味をもって貰いたい。そんな思いから「食べる工場見学」をコンセプトに地域の力を合わせてこの商品は作られました。燕三条地域は、「金物のまち」「もの作りのまち」として知られていますが、近年オープンファクトリーを中心とした観光業にも力を入れ、毎年順調に観光客数を増やしていました。しかし、コロナ渦に入り全国の観光地と同様来訪者が激減してしまいました。開発のきっかけは、インターンの学生でした。「今まで燕三条をPRしてきた先人たちの情熱を止めてはいけない。コロナ渦が終わったら、いの一番に燕三条地域を訪れたくなる仕掛けを作りたい!」学生の強い思いに、地域の人々が一緒に立ち上がりました。企画を考えデータを調べていたところ、燕三条地域のお土産は「金物」が強く、他地域では主力の「食」が極端に弱いということがわかりました。燕三条地域は、信濃川・五十嵐川が運んできた豊かな土でできた肥沃な土地で、美味しい農作物や加工品・料理が沢山あるにも関わらず、それらが売れていないのは非常に残念でした。「食」もPRしたい、「金物」×「食」のお土産を作ろうという思いが募りました。そこから考え抜いた結果、シンプルに金物を食べればよいと閃き「燕三条鉄アイス」という「金物」と「食」を結ぶアイディアが生まれました。試作品は、地域のイベントの脇を貸していただき披露しました。厳しい意見や温かい思いなどを受け取り、ブラッシュアップと共にファンを増やしました。地元ジェラートマエストロと共に何度も試作を重ね、ようやく完成しました。完成披露は、燕三条をPRするため金物工場をお借りし行いました。各種SNSや地元マスコミやに取り上げていただき、燕三条地域と地元の熱い思いをお伝えすることができました。燕三条鉄アイスは、今尚、全国放送で芸能人の方々に食べていただいたり、その様子が海外で放映されるなど、ワールドワイドに燕三条地域をPRし続けています。

PRポイント

「食べる工場見学」をコンセプトに開発しました。アイスは、新潟初のジェラートマエストロの一人「佐久間康之」が手作りで製造しています。鉄をイメージした灰色のミルクベースのアイスの上に、鉄粉が含まれた黒い粉を添えました。硬いアイスですので、ぜひ燕三条製のアイス専用スプーンをご使用しお召し上がりください。新潟県産牛乳を使ったミルクアイスは、シャリシャリとした食感で「鉄感」を表現しています。鉄味は、ほんのりと嫌みなく楽しめるよう設計されています。もし感じなければ鉄粉を集めて召し上がりください。目を閉じて食べれば燕三条地域の金物工場の風景が浮かびます。添えた鉄粉には、竹炭が含まれており食後は口の周りが真っ黒になりますが、友達と見せ合ったり、SNSにアップするなど最後まで燕三条を楽しんで頂けたら幸いです。


参考サイト