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2022年度

「地方創生賞(モノ部門)」

モノ部門ジャパングレープシードオイル
岩手県一関市

概要

岩手県は山ぶどうの生産量が日本一です。この山ぶどうを使って油を搾れないかと考えたことがきっかけとなりました。原料のぶどう種子はワイナリーから提供いただきました。これまでワイン残渣はぶどう畑に肥料として戻すか、一部が家畜の餌として利用される他、邪魔な存在となっていました。そのワイン残渣を障がい者施設の方々にお手伝いいただき種を選別し、秋から冬にかけて利用されていないJAの水稲用育苗ハウスで乾燥作業を行ってもらいます。これまでゴミとして扱われてきたものが資源となり、障がいのある方々の仕事となっております。既存のグレープシードオイルは外国産しかなく、日本で初めて純国産のグレープシードオイルが出来ました。原料、製造が国内産という他に、製造方法も大きく異なります。既存のグレープシードオイルは、サラダ油を作るような工程で作られることが多いため、味も香りも無く、特徴のないものになっております。しかし、弊社のグレープシードオイルはコールドプレスという製法で、熱をかけずにぶどうの風味を残して油を搾ることができます。これによって、このオイルを使った料理とワインの相性はよく、正に潤滑油としての働きをしてくれます。小ロット生産の為、原料をワイナリー毎、品種毎に管理できることができます。例えば○○ワイナリーのシャルドネのオイルとか、△△ワイナリーのカヴェルネソービニヨンのオイルと表示することができます。元をたどれば一房のぶどうからワインとオイルができるわけです。肉には赤ワイン、魚には白ワインといったようなマリアージュから、○○ワイナリーのシャルドネのワインには同じぶどうからとれたシャルドネオイルをお料理に使用することにより、さらに濃密なペアリングが可能となります。白身魚に塩とこのオイルでワインとあわせる。カプレーゼにオリーブオイルではなくこのオイルでワインとあわせるといったオイルだけでは完結しない食の奥行きが広がっていきます。ワイナリーでは、同じ房からとれたこのオイルは、ワイナリーのファンに更なる価値を高める効果が期待できます。ワインとベストマッチなこのオイルをあわせてご購入いただけることによって、消費者には新たな感動をお伝えすることができ、ワイナリーの収益性の向上にもつながります。ゴミを減らし、新たな仕事を作り、今まで無かった価値を提供できる、まさに今の時代に合ったSDGsな商品です。

PRポイント

これまで多くが廃棄物として処分されてきたワインの搾り粕を、新たな商品の原料にアップサイクルした商品です。日本ワインは全国各地で生産がおこなわれ、ワイナリーの数も増加傾向にあります。そのワイナリーの多くは、地域に密着したローカル・ガストロノミーを目指すところも多くあります。小ロット生産が可能な為、どこのワイナリーのなんという品種のぶどうからとれたオイルであるかを示すことができます。丹精込めて栽培したぶどうを余すことなく利用できる他に、その地ならではのオイルとしてワインとのマリアージュを演出することが可能です。自身の農園で栽培されたぶどうを使い醸造したワインと、その地域の食材の間を取り持ち、まさに潤滑油としての働きをすることができます。 一番手がかかる工程は、ワイン残渣から種を選別する工程ですが、障がい者施設の方々に協力していただくことで実現できました。こういったパートナーシップを大きくしていくことで、誰一人取り残さないSDGsの取り組みを進めていくことができます。 グレープシードオイルは既製品がございますが、純国産のグレープシードオイルはありませんでした。製法にもこだわり、弊社では風味を残したオイルに仕上げております。風味のないオイルは、食材の邪魔をしない利点はありますが、その原料でなくてはいけない理由がありません。お料理とワインとの繋ぎ役として、エッセンスをお楽しみいただければと思っています。


参考サイト