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地方創生担当大臣賞

コト

市川市×市川市国際交流協会(I.I.A.)
「シェフ先生」プロジェクト
千葉県市川市

ー Summary ー
ふるさと名品の概要

「シェフ先⽣」とは、地域と繋がりのある、⾷⽂化に精通した外国⼈を「シェフ先⽣」として市内⼩学校へ派遣する事業です。2020年東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて、多様な国籍や⺠族の⼈々が互いの⽂化的差異を認め合い、共に⽣きてゆける地域づくりの推進を⽬的として実施しています。シェフ先⽣は6年⽣を対象に、それぞれの出⾝国の料理を学ぶ95分程度の調理実習を⾏います。授業はクラスごとに⾏われ、概ね1つの学校につき1⼈のシェフ先⽣が授業を⾏います。授業では「調理」と「トーク」を通じて、外国の⾷⽂化や⽣活、⾔葉を学ぶほか、実際にシェフ先⽣と触れ合いながら調理を進めることで、通常の授業では知ることのできない⾷材の匂いや肌触り、現地の空気感や細かい⾔葉のニュアンスなどを、五感で感じることができます。実施にあたっては、市内の外国⼈も多く所属する市川市国際交流協会と協⼒し、地域の⽅々がコーディネーター、アシスタントとして参加することによって、地域と⼦どもたちとの結びつき作りにも繋がっています。

ー Strengths ー
PRポイント

○地域の特⾊を活かした豊富な内容  市川市は⽇本全国の市区町村でも23番⽬に在住外国⼈の数が多く、約110ヶ国の外国⼈の⽅が暮らしている⾮常に国際⾊豊かな都市です。そのような地域の特⾊を活かし、2016年から今までに計16⼈・12ヶ国のシェフ先⽣が授業を⾏いました。シェフ先⽣の出⾝国もアジア、ヨーロッパ、アフリカ、南⽶と様々で、世界中の国をテーマに授業が⾏われています。今までに授業で作ったメニューは51品に上り、中には「紫トウモロコシのジュース(ペルー)」や「クワイ⼊りココナッツミルク(タイ)」、「デーツとアーモンドのデザート(イラン)」など、⼤⼈の私たちでさえ⽬にしたことがないメニューも数多く取り上げています。
○他にはない、貴重な体験  授業では、シェフ先⽣⾃ら現地で購⼊したスパイスや⾃家製の調味料など、⽇本ではなかなか⼿に⼊らない⾷材を使⽤しています。また、伝統⾐装を着て授業をする⽅や、古くから伝わる踊りを披露する⽅、映像や⾳声を使って国の様⼦を紹介する⽅など、シェフ先⽣の個性を活かした様々な授業が展開されています。普段通っている学校での貴重な体験は⼦どもたちにも⼤好評で、授業後に⾏ったアンケートでは、90%以上の⽣徒が「楽しかった」と回答しています。
○シェフ先⽣にとっても、貴重な体験プロジェクトに参加するシェフ先⽣は出⾝国だけでなく、バックグランドも様々で、⻑年⽇本に住んでいる⽅はもちろん、まだ⽇本語に⾃信がないという⽅もいらっしゃいます。そのような様々な背景を持つシェフ先⽣たちにとっても、⽇本の⼩学⽣の前で、⽇本語で⾃国の⽂化を紹介するということは、とても貴重な体験になっているそうです。また、何回かシェフ先⽣として授業をするうちに、他の地域⾏事などに参加する⽅もいらっしゃり、⼦どもたちだけでなく、地域と在住外国⼈との将来に向けた関係作りにもなっています。

  • 地方創生大賞(ヒト部門)

  • 地方創生大賞(モノ部門)

  • 政策奨励大賞