モノ(名品)部門
ビデオメッセージ
地方創生担当大臣の坂本哲志でございます。
この度、「2020年度 ふるさと名品オブ・ザ・イヤー 表彰式」が開催されましたことを、心からお喜び申し上げます。また、地方創生大賞を受賞された皆様、誠におめでとうございます。
コロナ下での選考については、例年にも増して、多くのご苦労があったものと拝察いたします。これまでの関係者の皆様のご尽力に対し、まずは敬意を表したいと思います。2014年に地方創生の取組をスタートさせて以来、人口減少の克服、東京圏への一極集中の是正などの目標に向け、これまで多岐にわたる施策を推進してきました。今では、全国で地方の創意工夫を活かした様々な取組が行われています。また、新型コロナウイルス感染症を機に、地方への関心が一層高まっています。こうした動きを逃すことなく、地方へのひと・しごとの流れを創出するとともに、各地域の特色を踏まえた自主的・主体的な取組を促進し、地方分散型の活力ある地域社会を実現していきたいと考えています。この実現に当たり、地域資源・産業を活かして地域の競争力を強化することは極めて重要です。こうした中、「ふるさと名品オブ・ザ・イヤー」は、地域の素晴らしい名品を発掘し、全国に発信する取組として、地域を元気にする、まさに新しい地方創生の考え方にも合致する素晴らしい取組であると考えております。今回で6年目を迎えられましたこと、改めて、お喜び申し上げます。
今回は、新型コロナウイルス感染症の影響下にもかかわらず、応募総数が208件と、昨年度と比べ大きく増加したと聞いております。そのような激戦の中で、地方創生大賞を受賞された2つの名品の関係者の皆様におかれましては、誠におめでとうございました。改めて、お祝い申し上げます。
①伝統的な醤油作りを誰でも自宅で簡単にチャレンジできる「醤油じかん 手作り醤油キット」の取組、
②温泉街の「面的再生」に民間企業、地域住民及び行政が一丸となって「オソト天国」を実現した長門湯本温泉街の皆様の取組、
このいずれも、地方にこれまでもあった素晴らしい魅力を中心に据えながらも、地方創生の視点でさらに磨き上げられた名品であると思います。また、今回惜しくも大賞には至らなかった多くの取組も、いずれも、地域の素晴らしい魅力を発信していました。
今回も素晴らしい取り組みが多く、審査するのも大変でした。全般的には、世の中の流れと同様に、モノからコトへの事象をベースに、コトの部分での取り組みに大きな進歩が見られました。
審査の基準については、
① 大きなバックグラウンドを持って実施することと、一方で中小もしくは個人の中で努力を重ね、創り上げ取り組むことへのハードルの違いを考慮しました。
② 良い取り組みであっても、拡販されて質感、ユニーク性、独自性が損なわれているものに対しては評価を下げました。
③ 上記を受け、新しさ、オリジナリティ、そして取り組みが街ぐるみ、官民一体等、人を巻き込む内容か否かも評価の対象にしました。
④ 未来へ向けての可能性、具体性にはSDGs社会課題解決のためのイノベーションの可否も評価ポイントにしました。
毎年進化するこのプロジェクトをAll Japanで点から面にしていくことで将来、日本の国力につながる取り組みになることを一緒にやっていきましょう。
増田 寬也氏
日本郵政株式会社 代表執行役社長
1951年東京都出身。77年東京大学法学部卒業後、建設省入省。94年退職。
95年より2007年まで岩手県知事を3期務める。2007年より総務大臣、内閣府。
特命担当大臣(地方分権改革)地方再生担当道州制担当(~2008年)。
2009年より東京大学公共政策大学院客員教授。
2014年より、まち・ひと・しごと創生会議委員等。
2020年1月より日本郵政株式会社 代表取締役社長
大西 洋氏
羽田未来総合研究所
東京生まれ。1979年慶應義塾大学卒業。
三越伊勢丹HD社長を経て、2018年6月より日本空港ビルデング 取締役副社長、同年7月より羽田未来総合研究所 代表取締役社長執行役員を兼任。羽田空港内外で新しい価値創造を目指し、地方創生、文化・アートの発信に力を入れている。
和田 明日香氏
食育インストラクター
東京都出身。3児の母。
料理愛好家・平野レミの次男と結婚後、修行を重ね、食育インストラクターの資格を取得。
各メディアでのオリジナルレシピ紹介、企業へのレシピ提供など、料理家としての活動のほか、各地での講演会、コラム執筆、CMやドラマ出演など、幅広く活動する。
2018年、ベストマザー賞を受賞。
著書に『和田明日香のほったらかしレシピ・献立編』(タツミムック)、新刊『10年かかって 地味ごはん。』(主婦の友社)他、多数。
古田 秘馬
「ふるさと名品オブ・ザ・イヤー」実行委員長
プロジェクトデザイナー。株式会社umari代表。
東京都生まれ。慶應義塾大学中退。
東京・丸の内「丸の内朝大学」などの数多くの地域プロデュース・企業ブランディングなどを手がける。農業実験レストラン「六本木農園」や和食を世界に繋げる「Peace Kitchenプロジェクト」、讃岐うどん文化を伝える宿「UDON HOUSE」など都市と地域、日本と海外を繋ぐ仕組みづくりを行う。現在は地域や社会的変革の起業に投資をしたり、レストランバスなどを手掛ける高速バスWILLER株式会社やクラウドファンディングサービスCAMPFIRE、再生エネルギーの自然電力株式会社・顧問、医療法人の理事などを兼任。