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旅にでかけたくなる名ガイド部門

株式会社テレビ東京コミュニケーションズ


旅にでかけたくなる名ガイド部門

旅行者の多様化するニーズとともに、国内の観光スタイルが変化しつつあります。ガイドブックにある名所を巡るだけでは飽き足らず、人とのふれあいや、より深い体験を求めています。そこで注目されているのが、地域のことを熟知した地元の人が主導的な役割を担う「着地型旅行」です。観光客のために用意された地域の姿ではなく、その土地ならではの特別な体験が魅力となります。その魅力を上手に伝えられるのは、地域愛に満ちた地元の人であり、知人が訪れたかのように受入れするホスピタリティです。見知らぬ土地での出会いと感動をもたらす、名ガイドの方々に、この賞を贈りたいと思います。


部門賞
岳温泉の湯守福島県二本松市

概要

福島県二本松市 岳温泉。1200年の歴史を持つと言われ、自然湧出する酸性泉は肌に優しい湯として評判。
実はこの温泉は標高1500メートルにある源泉から8キロ離れた温泉街まで届けられている。
日本一の長さを誇るその引き湯を維持するために地元の湯守が「湯樋(ゆどい)」という管を1年を通してメンテナンスしている。
岳温泉は、まさには江戸時代から脈々と受け継がれて来た「湯守」が支えてきたと言える。
震災以降、集客減に悩まされていた岳温泉は、他の地域にはない「湯守文化」を核にした着地型のツアーを企画。
この土地だけのスペシャルな集客エンジンを生みだした。
湯守達が自らツアーガイドとなり、岳温泉を抱く安達太良山の自然を散策し、通常は立ち入り禁止になっている源泉地帯を特別に見学することができる。

PRポイント

 湯守のひとりである渡辺茂雄さんは和菓子職人でもある。
岳温泉の湯守たちは「旅館」や「飲食店」などの他の仕事をしながらも、湯守として地域に貢献している。渡辺さんは「湯守は岳温泉の宝を守る仕事。携わることができていることに日々感謝しながら仕事をしています」と湯守の仕事への誇りと喜びを覗かせる。
震災以降の集客減に悩んでいた岳温泉。近年は徐々に回復してきてはいるものの、集客をわかりやすく回復させる象徴的なコンテンツがほしかった。
全国でも珍しい酸性泉を持ってはいたが、それだけでは数ある温泉地の中で際立つことができないと考え、スペシャルなものを模索。
その中で「湯守文化」「湯守のストーリー」「日本一長い引き湯」は他にはなく、独自の魅力を発することができると気が付いた。
こうして湯守自らがガイドとなり、その貴重な仕事に触れることができる着地型旅行商品が出来上がった。地域がさらに輝くために湯守達がもうひと肌脱いだのだ。
ツアーへの参加者は安達太良山の登山を通して、雄大な自然に感動を覚える。
思わずカメラを構えたくなる壮大な火口も見どころのひとつ。そして、その行程を通して湯守の仕事の過酷さを垣間見るのだ。
ハイライトは湯守の案内なしには立ち入ることができない源泉地帯。湧き出る温泉と江戸時代から続く湯守の仕事を見学することができる。
下山後は見学してきた源泉の湯に浸り、感動もひとしお。
地域の宝とそれを大事にしてきた人の想いが組み合わさり、他にはない新たなものを生んだのだ。

部門設定企業担当者の声

テレビ番組を作る上でも大切にしているのは、やはりオリジナリティであり「驚き」を視聴者に届けることだ。
8キロ先の源泉まで登山をする旅行商品と聞いて驚かされたことを憶えている。
かつて、旅行と言えば温泉に浸かって、美味しいものを食べて至れりつくせりが当たり前であった。

それが、今回の旅は自らの足で汗を流しながら山を登るというのだ。その驚きと時代の風を是非番組にしたいと思ったのだ。
なぜ登るのか…それは一度このツアーに参加すれば忘れることはないと思う。日本一の長さを誇る引き湯を管理する「湯守」が夏も冬も関係なく往復する遥か先の源泉への旅を身を持って体験するのだ。ガイドしてくれるのはその当事者たる「湯守」であり、これ以上にこの地の文化を深く知ることができる旅行はないと言える。
地域のことを深く知ってから頂く食事や温泉はまさに格別。 誰もが簡単に行ける旅も魅力だけど、思わず人に教えたくなるような、来た人にしか本当の価値がわからない深みのある旅がこれからの時代は求められている。
地域創生のお手本とも思える「地域の伝統と、そこの人たちの想いが生んだ唯一無二のコンテンツ」に是非多くの人に触れていただきたい。

募集概要

応募期間
応募なし
応募方法
2016年6月~12月にテレビ東京で放送した「厳選いい宿 特別編」に登場したガイドの方の中から、独自の基準で選出。
受賞時の特典
厳選いい宿 番組公式HPに部門賞受賞の告知を掲載
受賞決定タイミング
2018年1月下旬

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