JTBは国内外を問わず、地域として、 地域固有の魅力の創出・需要の創造、地域活性化、双方向の文化交流など、 オリジナリティを活かした「持続可能な観光」の取り組み事例を表彰するJTB文化交流賞を実施しています。2005年から開始して、今年で13回目の開催となりました。下記基準をもとに選考委員が総合的に判断し、受賞作品を選定します。
◎一過性のイベント等でなく、持続的な観光振興や地域活性化への波及や貢献が見込まれる。
◎地域資源の活用など地域の独自性が活かされている。
◎地域の中で、様々な人、組織が連携している。
◎人、地域、文化の交流の創造に資している。
◎民間・市民が中心となり、発展途上であるが将来性が期待できる。
「復旧から復興へ、そして地域おこしへ」をコンセプトに掲げ、一般社団法人ReRootsが震災復興・地域支援サークルを発足。農家の立場と目線から農地回復のボランティアを行いました。具体的には地域資源を活用した魅力発信・観光促進として、わらアートの制作、グリーンツーリズム、市民農園の設置を実施。また、このプロジェクトを運営する一般社団法人ReRootsと住民の交流、往来の促進を実施し、野菜の移動販売を事業化しました。地元の大学生で運営され、イベント、体験、交流事業を中心に復興活動を継続中です。
〇東日本大震災発生からわずか1ヶ月で、震災復興・地域支援サークルを発足しているスピードの速さ
〇「復旧から復興へ、そして地域おこしへ」をコンセプトに掲げ、農家の立場と目線から農地回復を持続的・長期的に支援しています。
〇わらアートの効果は大きく、震災で人の来なくなってしまった地区に地元住民も含め数万人の人が来場するようになりました。地域行事として定着しています。
〇ReRootsに関わり農業を学び、地元野菜の素晴らしさを体験することで、新規の就農者も何名か輩出しています。
〇3年間で3万人のボランティアを受入れ、約500件の支援活動を終了しており、地元の大学生で運営されることで周辺住民も勇気付けられ、イベント、体験、交流事業を中心に活動を広げ現在も復興活動を継続中です。
震災からの復旧、そして復興および農地再生は被災地にとっての大きなテーマです。また、地域に人を呼び込むグリーンツーリズムや、持続する農村コミュニティづくり、農家の後継者育成といったことは被災地に関わらず日本全国に当てはまる課題でもあります。これらを大学生を中心とする若者が継続的に取り組み、一定の成果をあげることができています。このような取組みを発信し、全国に波及することで横展開を図っていければと思っています。横展開が加速できれば、まさに日本の未来は明るくなるのではないでしょうか。