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ソニー企業株式会社


地域活性ソフトパワー部門

コンテンツ(マンガ・アニメ・ドラマ等)を“ストーリー”として活用した地域活性の取り組みを募集いたします。
本部門では、地域とコンテンツを組み合わせたユニークな取り組みや、各地に展開できる手法などを評価し表彰を行います。


部門賞
  • 【コンテンツを活用した地域活性】
  • 埼玉県秩父市

ふるさと名品の概要

2011年4月~6月に全11話がフジテレビ他にて放送され、2013年8月31日~は劇場版として全国公開をした、秩父が舞台のモデルとなったオリジナル青春アニメーション「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」(通称:「あの花」)と、2015年9月19日~全国ロードショーとなった秩父が舞台の感動青春群像劇、映画「心が叫びたがってるんだ。」(通称:「ここさけ」)を活用した、若い世代の観光誘客・街なか活性化・観光資源とコラボ事業等を秩父アニメツーリズム実行委員会(事務局:秩父市観光課)により実施してきました。
◆商店街とのコラボ
市内中心地の商店街に設置している街灯にアニメとコラボしたフラッグを共同制作し掲出すると、街なかがアニメに彩られ流れる空気が変わり始めました。第1弾「あの花」街灯フラッグは2011年5月に掲出され、震災後の観光自粛で静まり返っていた商店街が活気づくきっかけとなり、訪れるファンもフラッグに彩られた聖地を楽しみました。
その後フラッグは毎年「あの花」とコラボし実施され、今年8月には「ここさけ」街灯フラッグを掲出しました。
また、商店街独自のイベントにもアニメが浸透しコスプレイベント、痛車イベント等が開催れたほか、聖地巡礼に訪れているアニメファンも市民と一緒にイベントへ参加しており、ファンの中にはイベントに参画している姿も見られるようになりました。
◆声優イベントの開催
制作会社と連携し活動するイベントの1つに声優イベントがあり、ファンが最も望むイベントとして開催している。
毎年10月に開催される伝統ある龍勢祭には、2011年~2014年の4年間声優の方々による「あの花龍勢」奉納イベントを開催し、2015年には実写版ドラマ「あの花」のキャストに出演いただくことで多くのファンに来場をいただいた。
また、2011年9月の「ANOHANA FES.」、2013年8月の「あの花夏祭」(劇場版「あの花」先行上映会)、2014年8月の「あの花夏祭 Final」イベントを開催し、声優や作中のアーティストに参加いただき聖地・秩父が大いに盛り上がった。
イベント:参加者数
2011.9 ANONANA FES.:5,000人
2013.8 あの花夏祭 :12,000人
2014.8 あの花夏祭 Final:15,000人
さらに2015年8月には、映画「ここさけ」の完成披露試写会を全国に先立ち舞台となった秩父で披露された。試写会には、全国より訪れたファンと地元市民の2,000人を招待し開催した。
◆街なか回遊イベント
毎年、春(春休み~GW)と夏休み期間にアニメの聖地を回りながら街なかを回遊する様々なイベントを開催。大人気のスタンプラリーを始め、作品に関するクイズに答えるクイズラリーやキャラクターのミニPOPからキーワードを探すかくれんぼラリー等を開催してきました。
毎回2,000人~最大8,000人の参加を継続しており、様々なノベルティも地元業者で制作し配布することで、ファンから好評を得るだけでなく地元関係者との連携も図られて来ている。
◆観光資源とのコラボ事業
秩父の観光資源である、春の“芝桜”や冬の“秩父夜祭”への誘客ポスターを制作することで、若い観光客(ファン)へのPRに成功し四季の観光シーズンへの誘客が図れている。秩父夜祭では冬の夜空を彩る花火大会に「あの花スターマイン」を打ち上げている。
また、「あの花」で描かれた“龍勢”が打ち上げられる龍勢祭には、コラボ事業として打ち上げられる「あの花龍勢」を一目見て、一年に一度「あの花」の世界を体感しようと全国から多くのファンが詰めかけ、過去最高の人出を記録した。
さらに、龍勢を見たファンは伝統ある祭りに魅了され毎年訪れるようになっただけでなく、龍勢を製造する流派に所属したり、祭りをサポートする団体を組織したりするなど地元に密着した活動が継続されている。
観光誘客の中には、西武鉄道(株)、西武観光バス(株)及び秩父鉄道(株)などと連携を図り、ラッピング電車(バス)の運行を始め、イベントでの運営協力等を密に行っている。
◆オフィシャル巡礼マップ
2011年7月より配布している「あの花」聖地巡礼マップ(めんまのおねがいさがし舞台探訪inちちぶ)は、聖地巡礼するファンの必需品となり4年間で25万部(第1弾~第4弾保存版まで)を制作し、今もこのマップを手に街中を散策するファンの姿が後を絶えない。
今後も配布を継続し、新たな巡礼マップの制作も考案している。
◆地域限定グッズ
実行委員会に加盟している商工会議所には、グッズに関する業務を担当してもらい、制作会社との調整を一括するほか地元業者へグッズ開発の協力をしている。
アニメの聖地のなった4年間で秩父限定「あの花」グッズは約160種類、製作申請額1億5千円を超えている。実行委員会でも描き下ろしイラストを使用して様々なグッズに展開することでファンに喜んでもらう事が出来ている。
◆行政区を越えての活動
「あの花」の活動は舞台となった秩父市での活動であったが、新作映画「ここさけ」は秩父市と横瀬町2つの自治体が作品の舞台となったことで、行政区を越えて1つの作品の聖地を盛り上げていく。
今年の9月14日~11月1日には公開される作品を応援し盛り上げるために「ここさけ応援スタンプラリー2015秋~みんなで叫ぶんだ!~」イベントを開催し、参加者5,000人以上、ノベルティ交換数約2,400人と全国から沢山の参加者が新しい聖地に訪れ回遊をした。
◆実行委員会の活動
当実行委員会の運営は、事務局である秩父市と構成団体からの負担金を主としていますが、年間の様々な活動を実施する費用としては決して多くないため、誘客ポスター用に制作したオリジナルイラスト等を地域限定グッズとして販売し、その利益をイベント開催等の活動費に活用することで円滑な運営が図れている。
◆新しい聖地のかたち
 「あの花」の聖地となった5年目の今年には、東京と北海道に暮らし遠距離恋愛だった二人が秩父に暮らし始め、市内に転職もしました。また、聖地で出会ったファン同士が結婚するなど、新しい成果も見え始めています。

PRポイント

観光景勝地が多いわけではない埼玉県秩父という地に、コンテンツツーリズムというカテゴリでたくさんの観光客を誘致した。
今までも、作品の人気の地にファンが集まるという現象は起きていたが、一過性になることがほとんどだった。これを、地域がコンテンツを使って継続的な仕掛けをすることでファンを呼びつづけた。さらに特筆すべきは、これをきっかけにコンテンツを製作する会社との関係を構築し、新しい作品を誘致することに成功し、継続的なアニメの聖地という地位を獲得した。
ファン誰もが参加できるラリーイベント、地域のお祭りとコンテンツの融合、ユーザーが立ち寄れるお店を作るなど、誰でも参加できる環境を構築した。
継続的な、コンテンツを使ったイベントは、シェアをしたくなる仕掛けが満載。
なにより、地域の人がこれを楽しんでファンと一体でやることで、地域を元気にした。

部門設定企業 担当者の声

一つの作品を活用して、ファンが楽しむ土壌を構築
作品のファンが、地域のファンへと変貌し、そのファンが新たなる作品を盛り上げていくという、コンテンツと地域の新しい形を作り出したことは、今後のコンテンツツーリズムに非常に大きな意味を持つ。

ねらい メディアの概要

『新たな旅行カテゴリーの出現』
既存の観光地ではない土地でコンテンツを活用したことにより新しい旅行者を生み出し、さらに、地域の独自の取り組みを実施したことでリピーターを生み出していく。
そんなストーリーを教えてください。
メディア担当者の声
アニメの聖地巡礼という言葉が最近注目を浴びています。
ただ、アニメや漫画などの舞台になれば地域が活性化するわけではありません。
コンテンツを使った地域の取り組みのサポートを行っていますので、この機会に是非ご活用ください。

弊社はソニービルの運営を行いながら、ソニーグループの持つ様々なコンテンツを活用したビジネスを実施しており、マンガ・アニメなど広く日本のコンテンツを活用した地域活性化を応援します。
「舞台めぐり」と言うサービスを活用し、リアルな場所と、インターネットの融合による新しいビジネスを開拓しています。

募集概要

【応募期間】
2015年9月1日~2015年10月31日

【応募方法】
メールおよびFAXでの応募
【応募用紙【WORD版】【PDF版】
メール:butaimeguri@gmail.com
FAX:03-5159-2212


【受賞時の特典】

スマートフォンアプリ 「舞台めぐり」 を活用した地域の盛り上げイベントを実施させていただきます。

舞台めぐり Webサイト上にて発表と共に、広報発表を行います
(2016年1月予定)
http://www.butaimeguri.com/

免責事項・注意事項

※自治体が推薦するにあたって、1商品だけ選定するのはなかなか厳しい状況ということは理解しております。
そのため、今回は、推薦商品が最終ノミネートに残ったものだけを公表することにしました。(実行委員会が決めた)