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コト

おやさいクレヨン
(青森県青森市)

ふるさと名品の概要

販売社:mizuiro株式会社
商品価格:2,160円(税込)
発売開始時期:2014年3月~ 通販、代理店を通じた販売開始
 私達の地元、青森は野菜の宝庫です。そして、地域で生産されるこの野菜達は品質レベルも高く、とても美味しい。県産加工品は多くあるけれど、デザイナーとしてこれまでにない視点でこれらの素材を活用し、青森の魅力を新しい形で全国にアピールしたいと思いました。さらには一児の母である代表木村が主婦ならではのアイディアで料理をする中で野菜に色に着目した事がきっかけの「おやさいクレヨン」です。
 「おやさいクレヨン」は、このような着想のもと、地域の農家が生産した品質の高い米と野菜の「食べられるのに規格外で廃棄されるもの」や「出荷時にカットされる部分」などを原料とし、何でも口に入れてしまう小さな子どもたちでも安心して使える様に、高い技術を持つ我が国の職人の手によって安全な製品が作られています。
 この商品は、地域の農業や製造業が一体的に取り組んだ成果であり、地域を活性化するため、また地方発信型ビジネスモデル、女性、主婦が起業する新たなチャレンジのきっかけになる取組であると思っています。

PRポイント

(1)クレヨンという生活雑貨を野菜や米などの農産品の規格外品や副産物から製造している。
(2)クレヨン配色の常識を取っ払い、”規格としての色の概念”を超えて、野菜そのものの色で表現している。
(3)商品は楽天や直営などのネット通販や文房具店などの小売店で販売している。また、中国、台湾、韓国等アジア圏から海外展開も実現しており、今後は欧米への進出を目指している。
(4)商品とパッケージを一体的にデザインし、ギフトとしての満足度を高めるとともに、インテリアとしてもさりげなく飾れるようなものをイメージしている。
(5)万が一、こどもが口にいれても安全な素材のみで作られている。さらに、CEマークを取得していることから、購入者の安心感が高く、リピーターの獲得にもつながっている。
(6)地域の農産品が工業技術により製品となっており、地域の農業にとって新たな需要を生み出すきっかけとなっている。

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審査員コメント

  • 古田秘馬
    ふるさと名品オブ・ザ・イヤー実行委員長

    これは今回の商品の中でも、まさに地方創生の一つの形と言いたい商品だと思います。一人の女性が思い付いたアイディアを地域のメンバーたちで一緒にたたいて、とても価値のある商品にまで仕上げる。同じ母親という目線だからこそ共感できる消費者へのメッセージ、デザイン、商品力はこれからの可能性をものすごく感じます。第2弾、第3弾の商品も続々と開発されており、今後の展開が本当に楽しみです。
  • 富永美樹
    フリーアナウンサー

    地方創生賞コト部門、おやさいクレヨン木村尚子さん、おめでとうございます。 本来農家のみなさんが作る野菜というものは私たちのお腹に入って、栄養になることで、その命をまっとうするものだと思うのですが、どうしても世の中には規格というものがあって、規格から外れてしまうとちょっと落ちこぼれさんになってしまう。 今回このおやさいクレヨンの素晴らしいところは野菜としては落ちこぼれてしまったものたちに、新たな命を木村さんが与えた事。その命はもしかしたら本来の命よりも、もっともっと素晴らしい命かもしれない。子供達に夢を与える、想像力を育む、そのための命に生まれ変わる。食品の廃棄が異常に多い日本においてなんと心洗われるような話かと。こんなに一つの商品の生まれたストーリーを人に話したくなったことはありません。素晴らしい取り組みだと思いました。きっと木村さんのような心優しい、スーパーウーマン、スーパーマンが日本全国にいると思います。 そういう人たちがまたあらたな名品を作って、来年・再来年の『ふるさと名品オブ・ザ・イヤー』を目指してくれるといいなと心から願います。
 
総合評価
27.2点/30点
評価項目
狙い(10点)わかりやすさ、アイデアの新しさ
内容(10点)誰もが欲しい(会いたい)と思うか、写真映え、ストーリー性
効果(10点)人と共有したくなるか、将来性、地方創生への貢献度

授賞式の様子